「7日の王妃」

今回紹介するのは、内省的なボスで主演を務めていたヨン・ウジンさんが主人公を務めている「7日の王妃」になります。

ヒロインは、史劇には多く出演しているパク・ミニョンさんです♬

では、そんな「7日の王妃」のあらすじを紹介します。

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田舎で育ち街に憧れるチェギョン(パク・ミニョン)は、両親に内緒でひとり上京し、ヨク(ヨン・ウジン)と最悪な出会いをする。言い合いの末、ケンカ別れをした2人だったが、なんと後日、婚姻相手として紹介され再会。始めは反発していたものの、共に過ごすうちに心を通わせていく。一方、燕山君(イ・ドンゴン)は、気持ちを抑えるために川に入っていると、そこで物怖じしないチェギョンと出会う。殺されかかるなど困難を一緒に乗り越えたことで、何事にも動じないチェギョンに興味を持ち、淡い恋心を抱き始める。そんな中、ヨクとチェギョンはある事件を起こし、大激怒した燕山君は、結婚の約束をした2人を引き離してしまう。ヨクとチェギョンの初恋と、燕山君の秘めた愛が絡みあう中、それぞれの運命の行方とは―?

 

と、いうあらすじになっています。

このドラマは、レンタルが始まる前から知っていて、見たい!と願っていた作品でした。

初めは、イ・ドンゴンさんが好きなため見たいとおもってましたが、たまたまヨン・ウンジンさんを知り余計に見たくなりました♬

見ての感想は、面白い!でも・・・見るのが辛いドラマでした。

タイトルを見ても分かるように・・・ハッピーエンドを迎えられないのがイメージできちゃってます。

もちろん、話の中ではチェジョンとヨクが仲むつまじく過ごすこともありますが・・・

「すぐに悪いことが起る」という展開が続くので、見て話を進めたいとおもってもなかなか前にすすまない。

でも、あらすじだけみていると、燕山君が悪役に見えますが・・・

燕山君だけを責めることはできないんです。燕山君は燕山君でとても苦しんでいるんです。もちろん、チェギョンへの恋心だけではなく、弟であるヨクへの綺麗な気持ちと汚い気持ちの間で揺れ動いたり、実母と養母への思いなど複雑に絡み合いすぎて解けなくなっているのです。

 

見れば見るほど、引き込まれていきますが、その分キャラクターにのめり込むので苦しくなります。

このドラマで一番心が揺れたのが、燕山君が流刑地へと向かっている最中の出来事。

一番信頼していた家臣であるチェギョンの父親が死んだことを聞いて。

 

「なぜ、チェギョン父が死ぬんだ・・・死なないように、呼び寄せたいのを我慢したのに・・・」と気持ちを吐露します。(台詞はもっとちゃんとしてますよ(笑))

そのシーンは本当に驚きました。

それまで燕山君は、チェギョン父に対してそんな風な態度を見せたことがなかったんです。

チェギョン父は、燕山君をずっと守って「父にも、家族にも、親友にもなる」と伝えてました。また燕山君の妻は、チェギョンの叔母にあたる女性で義兄でもあります。

しかし、狂い始めてからは、他の悪巧みをする家臣を側に置いたり、最後はチェギョン父を窮地に追いやって自宅謹慎を言渡していました。

 

実は燕山君は、初めからヨクに王座を渡そうと目論んでいたため、自分側にいると死を選ぶ結果になってしまいます。そのため自宅謹慎を言渡して、自分からチェギョン父を切り離し、娘であるチェギョン側(ヨク側)につきやすくするためだったんです。

 

全部は、大好きなチェギョン父を守りたい一心だったんです。その心が・・・燕山君のその分かりにくい心が辛くて、痛くて、悲しくて・・・愛おしくて・・・

なんとも言えない気持ちになりました。

 

その後のヨクが、燕山君に会いに行くシーンもとても感動できましたで。まぁ元は、仲の良い兄弟でしたからね・・・。

最後は、王でも世子としてでもない、ヨクとユンとして少しでも元の兄弟に戻れて良かったです。2人は辛い関係だったけど、いい思い出も共有できている関係だから・・・

だからこそ、余計に辛かったんだと思います。

だから燕山君は、最後に「ヨクが嫌いだったんじゃない、ヨクの目に映る自分が嫌いだった」「チェギョンの目に映る自分が嫌いだから、破滅に追いやろうとした」と告白するんだと思います。燕山君は、父王の予言どおり暴君になっていき、それが写っているヨクの目が恐ろしくてもがいていたんと思います。

 

またチェギョンとヨクは、ずっと一緒に暮らせなかったけど・・・

普通の夫婦と違う形だったけど・・・

でも互いを愛して、愛し抜いた結果が一緒にいないことでした。

 

確かにハッピーエンドではなかったけど、とても、とても感動できました。

本当の歴史は、誰も分からないし、それ以上に人物の気持ちは分かりません。

でもキャラクターに感情移入する度に、切なくさせたこのドラマは、本当に素晴らしい作品だし、そのキャラクターを演じきったキャスト陣は本当にすばらしい俳優さんたちだとおもいます。

 

特に、燕山君を演じたイ・ドンゴンは狂気に満ちた役どころで狂っている部分は、本当に恐怖を感じる程でした。しかし、初期の頃にチェギョンといるときの穏やかな顔もまた違っていて、振り回されるけど素晴らしい俳優だと感じられましたよ。

 

そんな「7日の王妃」の★は★4.7です。

切ない悲恋が好きな方は、5.0だとおもいますが・・・どちらかというと悲恋が苦手なので・・・4.7という結果です。